ジトミのことその3
2012年 11月 11日
2012.7.4 満月の日の明け方、ジトミは4匹の子猫を産みました。
ジトミはわたしたち人間に一向に馴れず、ご飯の時にだましだまし触るくらいしか
許してくれません。家の中に野良猫がいるような感覚です。
ですので、出産のときも人間は離れた所から声を聞き
様子を察するという具合でした。
洋服掛けの下でジトミは出産したようでした。
ジトミは誰にも教わっていないのに子どもの産み方を知っていました。
なんとすごいことでしょう!
朝の4時に子猫のか細い声が聞こえては止み、また聞こえては止み、
息をひそめながらその様子に数時間耳をすましました。
いのちが出てくる瞬間はこういうものかと
小さな震えが心にこみ上げたのを覚えています。
あまりのぞくとジトミを刺激して、育児放棄されてはかないませんので
ひと月の間はそっと見守り、子猫たちは生後一ヶ月まで押し入れの中で過ごしました。
目も開き、ごそごそと這いまわりはじめた2012.8.4、
子猫たちを下界に出しました。
その日はジトミはパニックで、おろおろしたり、シャーシャー威嚇したり。
次の日は少し落ち着いて、子猫たちもごそごそと。
難航するかと心配していた里親さん探しでしたが、友人たちのおかげで
子猫たちの行き先は産まれる前にすでに決まっていました。
本当にありがたく、とても感謝しています。
子猫たちを母猫と離すのは生後2ヶ月くらいからが良いとお医者さんから聞きましたので
子猫たちは2ヶ月〜3ヶ月、我が家で過ごしました。
ジトミは誰にも教わっていないのに育児放棄することもなく、
せっせとおっぱいをあげていました。
人間には相変わらずの警戒心で、子猫たちに触るものなら、ぴゅーっと走ってきては
シャーシャー威嚇するのです。小さいからだのくせになんと立派な母猫かと驚きました。
4匹の子猫たちはみんなガラが違いました。
黒猫、はちわれ、鉄仮面、キジトラ。
子猫たちには名前をつけないことに決めました。
名前で呼ぶと情が移って、別れがつらくなるからです。
名前ってすごい威力があるのだと初めて知りました。
その後も子猫たちは順調に大きくなり、走り回り、みゃーみゃー鳴き。
4匹はみんな性格が違い、無鉄砲なやつ、臆病なやつ、ひょうひょうとしたやつ、
順応性の高いやつ、みんなそれぞれでした。
2012.9.4 最初にもらわれて行ったのは、はちわれと鉄仮面。2匹一緒です。
メトジとアシメという名前をつけてもらいました。
2012.9.15 次にもらわれて行ったのは黒猫。
クマという名前になりました。
2012.9.28 最後にお嫁にいったのは唯一の女の子、キジトラ。
みーちゃんという名前をもらいました。
子猫たちがいなくなり、ずいぶんと静かになりました。
もとの静けさに戻っただけなのですが、こんなに静かだっただろうかのかと驚きます。
もっとさびしさを感じるかと思いましたが、意外にそうでもありません。
私たちも子猫たちの時間の一部なのだと思うと、あまりさびしいという気がしないのです。
ずいぶんと楽しく時間を過ごさせてもらい、たくさんのことを教わりました。
ジトミに感謝したいです。寛容に受け入れてくれた先住猫ペコにも感謝。
一緒に楽しんでくれた友人たちにも、里親さんを紹介してくれた友人たちにも、
里親さんにも感謝感謝。突き進ませてくれた家人にも感謝。
いろいろと感謝のつきない楽しい夏でした。
さて、ジトミは相変わらず野良っぷりを発揮し、警戒心ばりばりです。
いまだにびくびくまったく触らせてくれません。
けれど、シャーシャーと威嚇することは少なくなりました。これは前進です。
家庭内野良ジトミちゃん、何年後に打ち解けてくれるのでしょうか。
その3の2につづく
ジトミはわたしたち人間に一向に馴れず、ご飯の時にだましだまし触るくらいしか
許してくれません。家の中に野良猫がいるような感覚です。
ですので、出産のときも人間は離れた所から声を聞き
様子を察するという具合でした。
洋服掛けの下でジトミは出産したようでした。
ジトミは誰にも教わっていないのに子どもの産み方を知っていました。
なんとすごいことでしょう!
朝の4時に子猫のか細い声が聞こえては止み、また聞こえては止み、
息をひそめながらその様子に数時間耳をすましました。
いのちが出てくる瞬間はこういうものかと
小さな震えが心にこみ上げたのを覚えています。
あまりのぞくとジトミを刺激して、育児放棄されてはかないませんので
ひと月の間はそっと見守り、子猫たちは生後一ヶ月まで押し入れの中で過ごしました。
目も開き、ごそごそと這いまわりはじめた2012.8.4、
子猫たちを下界に出しました。
その日はジトミはパニックで、おろおろしたり、シャーシャー威嚇したり。
次の日は少し落ち着いて、子猫たちもごそごそと。
難航するかと心配していた里親さん探しでしたが、友人たちのおかげで
子猫たちの行き先は産まれる前にすでに決まっていました。
本当にありがたく、とても感謝しています。
子猫たちを母猫と離すのは生後2ヶ月くらいからが良いとお医者さんから聞きましたので
子猫たちは2ヶ月〜3ヶ月、我が家で過ごしました。
ジトミは誰にも教わっていないのに育児放棄することもなく、
せっせとおっぱいをあげていました。
人間には相変わらずの警戒心で、子猫たちに触るものなら、ぴゅーっと走ってきては
シャーシャー威嚇するのです。小さいからだのくせになんと立派な母猫かと驚きました。
4匹の子猫たちはみんなガラが違いました。
黒猫、はちわれ、鉄仮面、キジトラ。
子猫たちには名前をつけないことに決めました。
名前で呼ぶと情が移って、別れがつらくなるからです。
名前ってすごい威力があるのだと初めて知りました。
その後も子猫たちは順調に大きくなり、走り回り、みゃーみゃー鳴き。
4匹はみんな性格が違い、無鉄砲なやつ、臆病なやつ、ひょうひょうとしたやつ、
順応性の高いやつ、みんなそれぞれでした。
2012.9.4 最初にもらわれて行ったのは、はちわれと鉄仮面。2匹一緒です。
メトジとアシメという名前をつけてもらいました。
2012.9.15 次にもらわれて行ったのは黒猫。
クマという名前になりました。
2012.9.28 最後にお嫁にいったのは唯一の女の子、キジトラ。
みーちゃんという名前をもらいました。
子猫たちがいなくなり、ずいぶんと静かになりました。
もとの静けさに戻っただけなのですが、こんなに静かだっただろうかのかと驚きます。
もっとさびしさを感じるかと思いましたが、意外にそうでもありません。
私たちも子猫たちの時間の一部なのだと思うと、あまりさびしいという気がしないのです。
ずいぶんと楽しく時間を過ごさせてもらい、たくさんのことを教わりました。
ジトミに感謝したいです。寛容に受け入れてくれた先住猫ペコにも感謝。
一緒に楽しんでくれた友人たちにも、里親さんを紹介してくれた友人たちにも、
里親さんにも感謝感謝。突き進ませてくれた家人にも感謝。
いろいろと感謝のつきない楽しい夏でした。
さて、ジトミは相変わらず野良っぷりを発揮し、警戒心ばりばりです。
いまだにびくびくまったく触らせてくれません。
けれど、シャーシャーと威嚇することは少なくなりました。これは前進です。
家庭内野良ジトミちゃん、何年後に打ち解けてくれるのでしょうか。
その3の2につづく
by sanorobo
| 2012-11-11 00:00
| 猫